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伝説の男 前編

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 犬は決まり事にうるさいが、人も決まり事にうるさい・・・というか、特にしっかりしている人もいます。

 ルディパパなんかは割と柔軟というか・・・まぁ、性格がだらしないだけなんだけど。









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 よく利用しているドッグラン・・・今回はKとしておきます。

 Kは、ランの利用代金が犬一匹につき800円、人は1人100円である。

 ドッグランもカフェもかなり綺麗で、この値段は嬉しい。

 宿泊することもできて、宿泊代もかなりリーズナブルだ。

 オーナーさんをKBOと影で呼んでいますが・・・施設を綺麗に保つというプロ根性と、失礼ながらお年を召しておられるのに、ネットをくまなく巡回してチェックを欠かさず、降りかかる火の粉に対して猛然と立ち向かうというネット社会にも適応しておられる名物オーナーです。

 Kでの決まり事は、即ちKBOが設定したであろうことが容易に想像がつくのですが、これがかなり厳しい。
 「ルールですさかいな!」
 と、何度言われただろうか。

 例として、宿泊の場合、チェックイン時間より早く到着してランを利用しようとすると別途ラン代が必要となります。それが例え30分だったとしても・・・。
 「決まりなんやわー!」・・・正論である。しかし、「あと30分遅れてこられたらよろしかったなぁ!」などと言われては、あなたの一存でどうにでもなるではないか、と思ってしまうのである。

 このように、アットホームな雰囲気故に、時には柔軟に・・・と思うことがしばしばありましたが、鉄の掟は決めた本人さえ破ることは禁なのです。

 ルディ家がKを初めて利用してから4年が経ち、KBOは当初より性格が丸くなられ、顔見知りになってきたこともあって談笑もできるようになってきました。

 断っておきますが、ルディパパはKBOが嫌いではありません。むしろ好きです!・・・保険みたいだな。

 誤解されがちなところもあるのですが、話してみると実は気さくで温かい人柄なのであります。

 しかし、名物オーナー故に、伝説も数知れず・・・。









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 先日、またもKにてルディが吠え散らかしてしまったことはちらっと書きましたが。

 前回にも書いた通り、ルディは厳しく叱りまして・・・今後更に注意する所存であります。

 重々反省しておりますが、今回は反省文ではございません・・・。









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 その時のことなのですが、ランで遊んでいた終盤、犬たちもくつろいでいて、ルディパパもクラリスを膝に乗せてカイクラパパやぴんパパと談笑していました。

 ランは空いていて、天気も良く、ルディもルディママの膝の上で休憩しているというのどかな時間帯。

 そんな時、ルディパパの膝の上にいるクラリスの頭に突然にゅっ!と手が伸びてきたかと思うと、いきなりなでなで・・・。

 クラリスはルディパパが会ったミニピンの中でも特に人に対して怒ることなく可愛がられることができるタイプですが、そのクラリスですらびくっ!としたほど唐突な出来事でした。

 見上げれば、小学3〜4年生くらいの少年だった。

 のどかな雰囲気にすっかりリラックスしていて、少年がランに入ってきたのを全く気付いていなかったのである。

 「かわいい!かわいい!」
 呆気にとられるルディパパ達の眼前で、クラリスを撫でまくった少年は、続いてのそのそと歩いてきたかいざーくんを撫で始めた。

 クラリスよりかいざーくんの方が怒る可能性があるので、ぴんパパが「噛むよ!」と脅しましたが、少年は怯むどころか「大丈夫!ぼく慣れてるねん!」と撫でることを一向にやめない。

 困ったな・・・と思っていたら、黒い弾丸が飛んできて少年に吠え散らかした訳です。

 つまり、ルディが怒って少年を追い散らかそうとした。

 ルディを止めようとしましたが、案の定なかなか捕まえられず、少年はある意味本当に慣れているようで、顔は引きつっていましたが、両手を万歳して噛まれないようにしていた。

 ようやくルディを捕まえて事は収まったかに思えましたが、少年の手にルディの爪が当たったらしく、少年は「噛まれた!」と叫んだのです。

 少年の「噛まれた!」は、「ぼくは犬に噛まれた!けれどへっちゃらさ!」という武勇伝のような意味でありましたが、ルディは噛んではいないし、それでも心配になってとりあえず少年の保護者に説明して謝ろう、と、
 「お母さんは?」
 と、少年に聞きましたが、
 「ヒマやから、来てん!」
 と、要領を得ない。

 「お母さんかお父さんはどこ?」
 と、再度聞いてみましたが、
 「うん・・・ヒマやから来てん!」

 見渡してみても少年の両親らしき人や、少年と一緒に来ているであろう犬の姿も見当たらない。
 意味が分からないのだが、両親の事を話すのを嫌がっているようにも見えた。

 そうこうしていると、少年は受付のKBOのところへ走ってゆき、
 「ぼく、噛まれたー!」
 と、自慢気に報告したのだった・・・。

 長くなったので次回へ続く。

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