悲しい事故
土曜日の夜、悲しい知らせが届きました。
飼い主さんの辛さ、悲しさは同じ犬の飼い主として、しかもミニチュアピンシャーの飼い主として想像するに耐えません。
今回はそのことには触れず・・・とも考えましたが、飼い主さんの希望もあり、ルディパパも含めて今回の記事を読んでくださった方々に気をつけてほしい、という願いを込めて少し書きたいと思います。
ルディ家とは遠く離れた地に、ルディと顔がよく似ていて、体はひとまわり大きく、ほんの少しだけ誕生日が遅い、同学年のミニチュアピンシャーの男の子がいました。
facebookで投稿を見たりして、一回だけですが会ったこともあり、性格はルディとは違っていて人懐こく、愛想が良いミニピンでした。
ミニピンをあばれはっちゃくとするならば、ルディは警戒心からくる狂気じみたあばれはっちゃくであり、そのミニピンは好奇心旺盛からくるあばれはっちゃくのように思えました。
そのミニピンが数日前に亡くなってしまった。
にわかには信じられない知らせでした。半年前に会った時はあんなに元気だったのに!
その知らせにすぐには返事を返せないほどショックを受けました。
ルディパパは、ルディの散歩で散々苦労し、散歩中にハーネスが抜けてヒヤリとしたことが一度や二度ではありません。
それどころか、一度はルディが車に轢かれて死んでしまうことを覚悟したこともありました。
なので、散歩中の脱走による犬の死亡事故は特にミニピンには多いだろうと思っていて、度々ブログにも書いています。
もちろん散歩中の脱走も気を付けなくてはならないことなのですが、もう一つ、それは家やドッグランなどからの脱走です。
同じミニピンでも、臆病でビビりな犬は脱走しても保護される場合がありますが、好奇心旺盛な犬の場合(若い犬は漏れなく好奇心旺盛です)走ってどこまでも行こうとする傾向があり、交通事故の可能性が高まります。
ミニピンは脱走王と言われるくらいに脱走が多い。
ルディも若かりし頃は網戸を開けて脱走、防衛策として網戸ストッパーを付けたらストッパーを解除して網戸を開けて再度脱走しました。
幸い、ウッドデッキで自由になったルディは意味が分かっていなくてデッキ内をうろうろしていたので大事には至りませんでしたが、そのチャレンジ精神に大いに驚かされたものです。
ルディパパ自身、最近、ルディはやや落ち着いてきたので、少しそれらの脱走対策に対して考えが甘くなっていたのも否めません。
脱走防止用の柵等はしっかり機能しているか?柵等に隙間はないか?そして最も怖いのは「最近脱走しようともしないし大丈夫だろう」という慢心です。
散歩用の首輪やチョーク、ハーネスやリードは傷んでいないか?やんちゃな、特に若い犬には首輪・ハーネスのダブル装着とショルダーリードを推奨します。
何分問題の多かったルディであるが故に、かなり気をつけている方だと自負しているルディ家ですが、再度ルディの安全対策を話し合いました。一部改善しようと思っています。
犬が交通事故で死んでしまうこと。
人間の子供が交通事故で死んでしまうこととは悲しみは一緒でも、内実は全く違うと思っています。
人間の子供の場合、そのほとんどが大人である加害者(ドライバー)が悪く、罪に問われます。
しかし、犬の場合は昨今よくある、散歩していたら歩道に車が突っ込んできたというような理不尽な事故を除けば、全責任はドライバーではなくその犬の飼い主にあります。
公道で犬が車に轢かれた場合、その犬が何故そこで轢かれなければならなかったのか?
飼い主はその十字架を一生背負っていかなければなりません。
それは、本当に辛いことです。
ルディに似た、4歳半のミニピンは普段厳重だった脱走防止柵を、飼い主のほんのちょっとしたミスに乗じて、ジャンプして脱走した。
そして、一匹でいつもの散歩コースを走っていった。
嬉しかったのだろうか?飼い主と一緒ではないので「おかしいな?でも走ろう!」と思いながら走ったのだろうか?
衝撃が体を襲った時、何を思っただろう。
書きながら、そのミニピンとルディがシンクロして涙が止まりません。
最後はまだ息があった。
飼い主さんの腕の中で「脱走してやったよ、すごいだろ!」と自慢気だったに違いない。いや、「てへ、ごめんよ!」だったかもしれない。
そして、飼い主さんが犬を抱き上げた時の気持ちが想像できますか・・・。
最後・・・せめて楽しかったのであってほしいというルディパパの願いと、読んでくださっている飼い主さんに愛犬がそうなったら耐えられない、という気持ちを強く持ってもらう為に、そして自分も強くそう思う為に、敢えて書きました。
全ての、とは言いませんが、ミニチュアピンシャーという犬はこういう犬なのです。
それ故に素晴らしい、とても賢く、愛情深い心も持ち合わせている魅力的な犬種。しかし同時に運動神経がよく、チャレンジ精神も旺盛で、ルディを見る限り、犬にしては器用に手をよく使います。しかも手は細く長い。
脱走、交通事故だけではありません。誤飲もミニピンには多い事故です。
オヤツや人間の食べ物を勝手に食べてしまった・・・食べてしまって下痢程度で笑い話で済んだのはたまたまか、その犬はかしこなだけですべでの犬がそうではないのです。
食べ物ではないものを破壊してしまった・・・破壊だけで笑い話で済んだのはたまたまか、その犬はかしこなだけですべての犬がそうではないのです。
ルディパパは、交通事故や誤飲で亡くなってしまった飼い主さんの気持ちにはなったことがありません。しかし、その一歩手前の気持ちにはなったことがあります。
1/10か1/100か・・・少しは気持ちが分かるのです。
人間は、常に油断してしまう。しかし、ルディパパも含めて、油断ほど恐いものはありません。
今一度、事故が起きてしまった時のことを考え、悲しい事故が起きぬよう・・・。
「少し」と書いたのに長くなりました。誤字脱字は直したつもりですが、一気に書いてしまった乱文で申し訳ありません。
2019-06-16 01:46
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