ガブリと
ミニチュアピンシャーはマズルが長い。
小型犬の中ではもっとも長いのではないだろうか。
ルディパパなんかは、犬らしくてカッコいい、と思うのだけれど、世間一般的には、そうではないらしい。
その証拠に動物のぬいぐるみの類はほとんどがディフォルメされていて、犬にしろ熊にしろマズルは短くなっているのが常である。
つまり、マズルが短い方が"かわいい"となるのだ。
そして、マズルが長いミニチュアピンシャーのような犬を"カッコいい"と思わない人は、"かわいくない"どころか、"恐い"と感じる人が多い。
現に犬嫌いであったルディママやルディ家次女は、ルディを迎える前にそう言っていた。
長いマズルを見ていると、"噛みつかれそう"と感じるのであろう。
確かにかわいいタイプの小型犬と比べると、ミニチュアピンシャーは口が大きく、ガブリと噛みつかれたら噛みつかれる面積も多そうだ。
日曜日、前日土曜日までの天気とは打って変わって好天。
まだ少し寒いけれど、土曜日までは極寒だった。それでもまた雪は降らないなぁ。みぞれは降ったけれど。
そんな日曜日の散歩中、前方からかわいいパピヨンを連れた老夫婦が歩いてきた。
このままではすれ違う。
ルディは犬にはあまり吠えないけれど、興奮はする。
散歩中に犬と遭遇した時、相手の犬が吠えてくれると、途端にチキンルディは「おまえなんかに興味はないぜっ!」とばかりに無関心を装うので、すれ違うのがスムーズになる。
なので、ルディパパは、パピヨンが吠えてくれるのを願っていたら、首尾良くパピヨンが吠えてくれた。
ルディは、ルディパパが人と話すと吠える困った犬ですが、相手の犬が吠えていると吠えないので挨拶だってできる。
果たして、「こんにちは〜」と挨拶したら、老夫婦は老紳士と老婦人であった。
「こんにちは。賢いですね。こいつときたらいけません」
と、微笑を浮かべながら老紳士。
パピヨンは尚も吠え続けていたけれど、声量がルディの1/10ほどなのでさほどうるさくはない。
「本当に賢いワンちゃんですね」
と、こちらも微笑を浮かべながら老婦人。
本当はこういうところはルディは賢い訳ではないのだけど、賢いことにしておいて、ルディパパも微笑を返してすれ違いました。
しばらく歩いていると、遠去かる老紳士が愛犬に話しかけている声が聞こえた。
「は は は、おまえなんか、あのワンちゃんにガブリとやられちゃうぞ。は は は」
褒められるほどに賢いと思われたのに、それでもガブリとやられそうに思われる犬。
ミニチュアピンシャーのルディ・・・。
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