「ライカ」という犬
家にいる時、ウッドデッキにタバコを吸いに出ているのですが、蚊の襲撃に怯えているルディパパです。
シーズン最初の頃は蚊に刺されても、少し痒い程度なのですが、今は相当痒いです。据え置き型の虫除けはあまり効果がなく、昨年から蚊取り線香。やはりこれが1番効果ありですが、土曜日は線香点火前の夕方にやられました。痒くて仕方ない!
土曜日は休日。
暑くてルディをドッグランに連れていくこともできず、ルディママも不在でしたので、終日ゴロゴロして過ごしました。時にルディの「遊べ!」襲撃に怯えながら。
家で過ごす休日は、本を読みます、だらだらと。今回読んだのは、
「ベルカ、吠えないのか?」
8年前ぐらいに買って読んでいなかった本です。
題名から察せられますが犬が登場します。ルディパパは、犬に限らず動物小説も好きなジャンルの1つです。
ストーリーとしては、太平洋戦争中に日本軍籍とアメリカ軍籍のシェパード2匹と1匹と日本軍籍の北海道犬1匹・・・軍用犬ですね、アリューシャン列島のキスカ島での4匹の犬達の話から始まって、旧ソ連、中国も交えた現代に続く血脈物語です。
犬達が疾走しているかのようなスピーディな文体ですが、感動物語ではなく、ハードボイルドな内容です。人間も出てきますがヤクザとかロシアンマフィアとかだし。
主役は犬達なので、犬が好きな人は感情移入もしやすいですが、史実を元にしたフィクションです。
軍用犬のことがかなり詳しく書かれており、犬って賢いのだなぁ、と感じます。犬が訓練しやすく、入手が容易だということがあるのだとしても。
それで、この本を読んだルディパパは「熱く感動した!」というような事を書きたい訳ではなく、本にもちょこっと登場した実在の犬について少し・・・。
ルディパパは、小説の他にもノンフィクションも好きなので、この本を読む前から知っていたのですが・・・
「ライカ」「ベルカ」「ストレルカ」という名前の犬を知っていますか?
彼(彼女)らは、世界で初めて宇宙で初めてのことを成し遂げた(成し遂げさせられた)動物です。この場合の宇宙とは・・・地球軌道を周回した、ということです。
宇宙へ初めて行った動物は「地球は青かった」で有名なロシア人のガガーリンではありません。犬なのです。
「ベルカ」「ストレルカ」は、1960年、宇宙へ行って初めて地球へ生還した犬。
「ライカ」は、その3年前に、宇宙へ初めて行った動物。
しかし、「ライカ」は生還することはありませんでした。
トラブルではありません。「ライカ」が載せられた旧ソ連の『スプートニク2号』には大気圏再突入の能力はなかったし、回収可能な設計ではありませんでした。
最初から、「ライカ」の運命は決まっていたのです・・・。
動物達に対して、人間は随分とひどいことを繰り返して今がありますが、そのこと自体をルディパパのブログごときでどうのこうのいうつもりはないのです。
「ライカ」は、ロシアの雑種犬だと推測されています。旧ソ連はモスクワの野良犬を集めて宇宙犬を養成訓練しました。
とかく非道と思われがちな旧ソ連ですが、宇宙開発研究者は、スプートニク2号の打ち上げ前日に「ライカ」を家に連れて帰って家族と過ごしたらしい。最後に愛情を記憶してもらいたい、と。
スプートニク2号の狭い気密室に入れられた「ライカ」を研究者一人一人が涙ながらに抱擁して別れを惜しんだ・・・。
アメリカとの宇宙開発レースに躍起となっていた当時のソ連最高指導者フルシチョフが、無理にスプートニク2号の完成と犬の打ち上げを命じたせいで「ライカ」は最初から帰れぬ犬として宇宙へ旅立った。
「ライカ」は予定の10日間(10日目の餌が毒餌で安楽死の予定)も生きることができず、故障で高温となった気密室で数日で息絶えたようです。
「ライカ」と、無理な生体打ち上げを命じられた研究者達の気持ち、察するに余りある・・・。
「ライカ」が見た地球も青かったのだろうか・・・。
スプートニク2号の気密室は狭く、「ライカ」は4kg程度の小型犬だったらしい。
ルディと同じぐらいの大きさだったであろう、その犬のことを・・・ただ、忘れないでおこう、と思った土曜日の夕方でした。
↓ぐすん・・・のルディにポチッとしていただけたら嬉しいです!
にほんブログ村
↓ルディブログを応援してくれている方で時間のある方は・・・こちらもポチッとしていただけたら嬉しいです!
ペット(犬) ブログランキングへ
シーズン最初の頃は蚊に刺されても、少し痒い程度なのですが、今は相当痒いです。据え置き型の虫除けはあまり効果がなく、昨年から蚊取り線香。やはりこれが1番効果ありですが、土曜日は線香点火前の夕方にやられました。痒くて仕方ない!
土曜日は休日。
暑くてルディをドッグランに連れていくこともできず、ルディママも不在でしたので、終日ゴロゴロして過ごしました。時にルディの「遊べ!」襲撃に怯えながら。
家で過ごす休日は、本を読みます、だらだらと。今回読んだのは、
「ベルカ、吠えないのか?」
8年前ぐらいに買って読んでいなかった本です。
題名から察せられますが犬が登場します。ルディパパは、犬に限らず動物小説も好きなジャンルの1つです。
ストーリーとしては、太平洋戦争中に日本軍籍とアメリカ軍籍のシェパード2匹と1匹と日本軍籍の北海道犬1匹・・・軍用犬ですね、アリューシャン列島のキスカ島での4匹の犬達の話から始まって、旧ソ連、中国も交えた現代に続く血脈物語です。
犬達が疾走しているかのようなスピーディな文体ですが、感動物語ではなく、ハードボイルドな内容です。人間も出てきますがヤクザとかロシアンマフィアとかだし。
主役は犬達なので、犬が好きな人は感情移入もしやすいですが、史実を元にしたフィクションです。
軍用犬のことがかなり詳しく書かれており、犬って賢いのだなぁ、と感じます。犬が訓練しやすく、入手が容易だということがあるのだとしても。
それで、この本を読んだルディパパは「熱く感動した!」というような事を書きたい訳ではなく、本にもちょこっと登場した実在の犬について少し・・・。
ルディパパは、小説の他にもノンフィクションも好きなので、この本を読む前から知っていたのですが・・・
「ライカ」「ベルカ」「ストレルカ」という名前の犬を知っていますか?
彼(彼女)らは、世界で初めて宇宙で初めてのことを成し遂げた(成し遂げさせられた)動物です。この場合の宇宙とは・・・地球軌道を周回した、ということです。
宇宙へ初めて行った動物は「地球は青かった」で有名なロシア人のガガーリンではありません。犬なのです。
「ベルカ」「ストレルカ」は、1960年、宇宙へ行って初めて地球へ生還した犬。
「ライカ」は、その3年前に、宇宙へ初めて行った動物。
しかし、「ライカ」は生還することはありませんでした。
トラブルではありません。「ライカ」が載せられた旧ソ連の『スプートニク2号』には大気圏再突入の能力はなかったし、回収可能な設計ではありませんでした。
最初から、「ライカ」の運命は決まっていたのです・・・。
動物達に対して、人間は随分とひどいことを繰り返して今がありますが、そのこと自体をルディパパのブログごときでどうのこうのいうつもりはないのです。
「ライカ」は、ロシアの雑種犬だと推測されています。旧ソ連はモスクワの野良犬を集めて宇宙犬を養成訓練しました。
とかく非道と思われがちな旧ソ連ですが、宇宙開発研究者は、スプートニク2号の打ち上げ前日に「ライカ」を家に連れて帰って家族と過ごしたらしい。最後に愛情を記憶してもらいたい、と。
スプートニク2号の狭い気密室に入れられた「ライカ」を研究者一人一人が涙ながらに抱擁して別れを惜しんだ・・・。
アメリカとの宇宙開発レースに躍起となっていた当時のソ連最高指導者フルシチョフが、無理にスプートニク2号の完成と犬の打ち上げを命じたせいで「ライカ」は最初から帰れぬ犬として宇宙へ旅立った。
「ライカ」は予定の10日間(10日目の餌が毒餌で安楽死の予定)も生きることができず、故障で高温となった気密室で数日で息絶えたようです。
「ライカ」と、無理な生体打ち上げを命じられた研究者達の気持ち、察するに余りある・・・。
「ライカ」が見た地球も青かったのだろうか・・・。
スプートニク2号の気密室は狭く、「ライカ」は4kg程度の小型犬だったらしい。
ルディと同じぐらいの大きさだったであろう、その犬のことを・・・ただ、忘れないでおこう、と思った土曜日の夕方でした。
↓ぐすん・・・のルディにポチッとしていただけたら嬉しいです!
にほんブログ村
↓ルディブログを応援してくれている方で時間のある方は・・・こちらもポチッとしていただけたら嬉しいです!
ペット(犬) ブログランキングへ
2017-07-09 03:02
nice!(93)
コメント(12)
トラックバック(0)
こんにちは、ご無沙汰をしておりますが
毎回ルディパパさんのブログ拝見してまぁす
ライカの事を初めて知りました
何故そんな事をする必要があるのでしょうね
私もライカの事を忘れません
by 嵐ママ (2017-07-09 10:50)
ルディ君パパの高い文力のパワーは、本を良く読まはるからですね!!
犬は、昔から人間の近くに居て色々な事に役立てられてきたんですよね。時には、悲しい役立ても…
月に行った犬が居てたのは、知らなかったです。
by クルークまま (2017-07-09 16:51)
>嵐ママさん
お久しぶりです!
毎回読んでくださりありがとうございます!
ライカの話は、ただライカがかわいそうだ、というのではなく、何かを感じとってくれたら、と思い書きました。
ボクもいろいろ考えました〜。
by ルディパパ (2017-07-09 17:22)
>クルークままさん
幼少の頃から読書が大好きだったのです。今でも電子書籍より本が好きですね〜!(^^)
全ての動物が幸せになることっていうのは難しいと思うのですが、せめて犬と暮らしている人全てが、責任を持って、大事に、犬が生涯を終えるまで暮らしていってほしいと願っています。
by ルディパパ (2017-07-09 17:27)
動物実験のおかげの商品や機械がたくさんありますが
最後に少しでも、とそう思ってくれる人たちがそばにいてよかったなーと思う(;o;)
もっとなんとも思われずに物として扱われ
実験で生涯を終える子たちにほんの少しでも生きる楽しさを、と願うばかりです。
by みい (2017-07-09 20:47)
>みいさん
最近では化粧品の動物実験は禁じられるようになってきてますよね。
医学の発展のおかげでボク達人間はかなり助けられているわけで、尊い命が人間の為に費やされて感謝の気持ちと複雑な気持ちが入り混じります。
ライカの命は人間の為になったかどうかというと微妙で、ライカと周りにいた人間とを思うと、考えさせられる話だったので書かせてもらいました。
by ルディパパ (2017-07-09 21:03)
その後に生かされた命。
それにしても尊すぎる命…
胸がいっぱいです…
by hanaママ (2017-07-09 23:09)
>hanaママさん
いろんな歴史を経て、歴史の悲劇を感じて、悲しみ考えることによって、人間と動物が共存できるようになっていってるのですよね。
ボクは、未来は更により良くなっていくと信じています。
by ルディパパ (2017-07-09 23:52)
泣ける話ですね(;_;)
名前は聞きかじっていたように思いますが、詳しいことは知りませんでした。
知識が一つ増えました。ありがとうございます。
by Labyrinth (2017-07-10 00:59)
今度の11月3日でライカが宇宙に
行って60年ですね。
by ラリー (2017-07-10 17:02)
>Labyrinthさん
コメントありがとうございます!
考えさせられる話ですよね!
ボクも記事を書くにあたり、調べ直したりしたりして知識が増えました〜!
by ルディパパ (2017-07-10 17:41)
>ラリーさん
心ならずも、人類より先に宇宙へ到達したライカ。
ライカ以前にもロケット発射実験で犠牲になった犬もいたわけですが、60年という節目、ライカは喜ばなくとも、何らかの形で宇宙へ行った動物、として紹介されたりしてほしいものです・・・。
by ルディパパ (2017-07-10 17:44)